野菜の台風対策におすすめアイテムを4つ紹介！台風の事前対策におすすめ！野菜を台風から守る！
毎年夏から秋にかけてやってくる台風。近年は気候変動の影響から気象災害が激甚化してきているということもわかっていて、農作物を育てている生産者にとっては深刻な悩みのひとつであると言えると思います。
広範囲に被害をもたらした2019年の台風19号では、各地で最大瞬間風速40ｍ/sを超える暴風に襲われ14地点で観測史上1位を更新。ビニールハウスが倒壊するなど農作物に甚大な被害が発生しました。
被害を最小限に抑えるためには事前の対策をしっかりと行うことが重要です。そこで今回は強風から農作物を守ってくれるおすすめの台風対策アイテムをご紹介します。選び方や台風対策についてのポイントも解説するので是非参考にしてください。
- 目次 -
防風ネットの役割とは
防風ネットは風の流れを変えたり風圧を弱めるという特徴を持ち、台風などの強風から作物を守ってくれるもので支柱などで固定して使用します。また、台風対策以外にも鳥や虫からの食害を防ぐ目的で使用できるものも多く販売されています。
防風ネットを選ぶ際のポイント
防風ネットを選ぶ際に気を付けたいポイントを紹介するニャン
重量
広大な畑に防風ネットを張る作業は結構な重労働です。また、片付けの際には水分や泥が付着していることもあるので、さらに負担のかかる作業になってしまったという経験をした方も多いのではないでしょうか。そのため防風ネットを選ぶ際にはできるだけ軽量に作られた商品を選ぶことをおすすめします。
通気性
内側にたまった湿気によって病害が発生することがあるので、防風ネットを購入する際には通気性についてもチェックするようにしましょう。一般的には網目が大きいものほど通気性がいいと言われています。
作物の種類によって使い分ける
防風ネットは大きく分けてベタ掛けタイプと、支柱で固定して高さを出すタイプの2種類があります。葉物野菜など地面に近い作物はベタ掛けタイプを、果菜類や果樹など背の高い作物に使用する場合は支柱を使用するタイプを選ぶようにしましょう。
軽量で作業性にも優れている防風ネット【タイフーンカバー】
「タイフーンカバー」は、その名の通り台風対策のために開発されたベタ掛け専用の防風ネットです。1㎡約49gと既存のネットと比べても軽量で作業性にも優れているため、限られた時間で広い面積に展張することができます。
ネットの幅は4ｍと6ｍの2種類となっているので、作物や畝のサイズに合わせて選ぶことが可能です。ネットは柔らかく風などによって作物に触れることがあっても苗を傷めずにしっかりとガード。目合いは3ｍｍ×7ｍｍで水分が抜けやすく、防風ネットで起こりがちな多湿による病害も発生しにくいというのも特徴のひとつです。台風対策以外にもゲリラ豪雨や雹害、防鳥などあらゆるシーンで活躍してくれます。
【商品仕様】
色：透明
目合い：約3mm×7mm
幅：4ｍ、6m(2種類)
長さ：50m
組織：ラッセル
重量：約49g/平方メートル
付属品：※3ｍｍロープ入り（両側及び中央の３本ロープ）
【注意事項】
・表示された用途以外では使用しないでください。
・性質上、収縮する場合があるので余裕を持って展張してください。
・有毒ガスが発生する成分は含まれていませんが、廃棄の際は法令や条例で定められた方法で処分してください。
目合いが細かく虫の侵入も防ぐ防風ネット【サンサンネットEX2000】
プロの農家さんが使用している防虫ネットとして長い実績を誇る「サンサンネット ベタ掛けシリーズ」は台風対策にもおすすめの商品です。透光性に優れているため播種直後から収穫直前まで幅広い期間で使用することができます。
目合いは、1ｍｍと細かく、アブラムシなどの小さな虫の侵入も防ぐことが可能です。とても柔らかく軽量なため作業性と収納性に優れているのも嬉しいポイント。継ぎ目のない広幅原反なので作物への擦れも軽減してくれます。ネットの幅や長さ、糸の太さなどバリエーションが豊富で作物や畑の特性に合わせて使用することができます。また、希望のサイズをオーダーすることも可能です。台風やゲリラ豪雨など気象災害をはじめ、防虫や防鳥などアイディア次第でさまざまな使い方ができる防風ネットです。
【商品仕様】
目合い：1ｍｍ
幅：2ｍ～6m
【注意事項】
・施設内で使用する場合は換気扇や循環扇の併用をおすすめします。
・性質上、収縮する場合があるので余裕を持って展張してください。
・６０℃以上の高温や硫黄の使用はネットの耐久性を著しく低下させる恐れがあります。
| 商品名 | 幅（m） | 長さ（m） |
|---|---|---|
| サンサンネット EX2000 |
2 | 50 |
| 60 | ||
| 70 | ||
| 80 | ||
| 3 | 50 | |
| 60 | ||
| 70 | ||
| 80 | ||
| 4 | 50 | |
| 60 | ||
| 70 | ||
| 80 | ||
| 5 | 50 | |
| 60 | ||
| 70 | ||
| 80 | ||
| 6 | 50 | |
| 60 | ||
| 70 | ||
| 80 |
ハウスのフィルムのバタつきや破れを防ぐ【ハウス押さえネット】
東京戸張株式会社が販売する「ハウス押さえネット」は、台風などの強風からビニールハウスを守るためのネットです。ビニールハウスの上から網目状のネットを被せて固定することで、ビニールハウスのフィルムのバタつきや破れを防ぐことができます。丈夫な糸を使用しているので耐久性が高く、軽量なので設置や片付けも簡単で作業がしやすいのも特徴です。幅は5ｍと6ｍの2種類となっていて、長さは10ｍ単位で必要な分だけカットして購入できるので無駄がありません。
【商品仕様】
目合：30ｍｍ
幅：5ｍ、6ｍ（2種類）
長さ：10ｍ単位で希望の長さにカット
【注意事項】
・カット品につき、返品はできません。
果菜類や果樹などの背の高い作物を強風から守る【防風ネット】
防風ネットは果菜類や果樹などの背の高い作物を強風から守ることができる商品です。支柱やクリップを使用して作物を囲うようにして設置します。軽いのに耐久性が抜群で、水分を含まないのでネットが伸び縮みすることもありません。高密度のポリエチレンを使用しているので耐候性にも優れています。
2つの台風対策で農作物を確実に守ろう
台風対策は事前と事後の2種類があるのをご存知でしょうか。台風はある程度予測が行えるので接近前に備えることで農作物を守ることが可能です。今回紹介した防風ネットなどで行う事前対策もしっかりと行う必要がありますが、農作物の被害を最小限にするには台風が去った後の事後対策も重要になってきます。
作物によっても違いはありますが、事前と事後のそれぞれで行うべき対策をいくつかまとめてみました。
事前対策
・圃場周りの排水性を上げて浸水や冠水を回避。
・育苗中の苗や草丈の低い作物、風の影響を受けやすい作物はベタ掛けやネットなどを用いて保護する。
・ビニールハウスなどの施設は密閉し、必要であれば補強する。換気扇が付いている場合は作動させることで強風対策に。
・施設周辺に飛来しそうなものがあれば整理する。
事後対策
・冠水してしまった圃場はできるだけ早く排水する。
・海に近い圃場の場合塩害が起こることがあるので、作物を水で洗い流す。
・泥はねや損傷により病害が発生しやすいので、早めに薬剤散布を行う。
・施設栽培では天候回復による急な高温や乾燥となるため、遮光して冠水を行う。
・施設内に冠水した場合には速やかに排水を行う。マルチを敷いている場合は除去して湿害の軽減を図る。
まとめ
| 商品 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
|
|
目合いが、1ｍｍと細かくアブラムシなどの とても柔らかく軽量なため |
畑の防風対策 |
|
|
強風からビニールハウスを ビニールハウスのフィルムの |
ハウスの防風対策 |
|
|
果菜類や果樹などの 軽いのに耐久性が抜群で、 |
防風対策 |
今回は台風が来る前に備えておきたい台風対策アイテムを4つご紹介しました。丹精込めて育てた農作物が台風によって売り物にできなくなってしまった。ということを起こさないためにも台風対策は入念に行うことが大切です。ご紹介したアイテムを是非活用してみて下さい。
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