家庭菜園でアスパラガス|収穫までの期間を大幅削減できる育て方を紹介
アスパラガスは家庭菜園でもおススメの野菜のひとつです。アスパラガスは、収穫をし終えると枯れてしまう他の野菜と違って数年間収穫を楽しむことができます。地面から直接生えてくるアスパラガスは栽培が難しそうと思われるのではないでしょうか。そこで今回は家庭菜園でも楽しめるアスパラガス栽培の方法をご紹介します。プランターでの栽培も紹介するのでぜひ最後まで見ていってください!
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アスパラガスは種か苗
アスパラガス栽培は、種をまくか市販されている苗を利用するかの2通りがあります。貯蔵根に充分な栄養を貯めるには、1~2年かかるといわれているため、種まきから始めると収獲までに2~3年の年月が必要になってきます。
気長にじっくり育ててみたいという方には種まきからの栽培も可能ニャ!
できるだけ早く収獲したいという方は根に栄養が貯蔵されていて株が充実している苗を利用するのがおすすめですニャ!
◆初年度から収穫できるアスパラガス大苗を紹介!
園芸メーカーの株式会社ガーデンプラザ・ナガバが販売するアスパラガスの苗は、初年度から収穫可能な大苗となっています。苗のサイズはMから4Lまで販売されていますが、家庭菜園でアスパラガスを育てる場合には「Lサイズ」が丁度よくおすすめです。
アスパラガス栽培の特徴
アスパラガスは、ユリ科アスパラガス属に分類されていて、ビタミン類や葉酸など栄養が豊富な緑黄色野菜です。
日当たりと水はけのよい場所を好みますが、乾燥には弱い傾向にあります。生育には冷涼な気候が適していて、冬はしっかりと低温にさらしてあげることで翌年の春にたくさんのアスパラガスを収穫できます。
また、アスパラガスとなる若芽は貯蔵根と呼ばれる太い根の部分の養分を利用して生長するので、植え付けから収穫まで時間がかかるのも特徴のひとつです。主な収穫時期は4~5月とされていますが、上手に管理を行うことで9月頃にも収獲することが可能です。
アスパラガスは野菜の中でも珍しい多年草の植物のため、一度植え付けたら10年間以上収獲を楽しむことができます。
アスパラガスのおすすめ品種【バイトル】
アスパラガスとひと口にいっても品種はさまざまありますが、できるだけ早く収獲したい方におすすめなのが、カネコ種苗の「バイトル」という極早生品種です。
従来の品種と比べて収量が多く、太くて揃いがいいアスパラガスを収穫することができます。寒さに強く生育旺盛なので家庭菜園にもおすすめな品種です。
種から育てることもできますが、3月~4月頃に販売される苗を利用すると収穫時期を早めることができます。
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家庭菜園で楽しむ!アスパラガスの育て方
アスパラガスは地植えでの栽培はもちろん、プランターでも育てることができるので家庭菜園初心者や畑がない方にもおすすめの野菜です。ここでは、収穫までの期間を大幅に短縮できる大苗を利用したアスパラガスの育て方を解説していきます。
地植え
アスパラガスは酸性土壌を嫌うので、植え付ける2週間前までに苦土石灰を入れておきましょう。その際に完熟たい肥や元肥となる緩効性肥料も一緒に入れて耕します。アスパラガスは一度植え付けると10年ほどは収穫できるので、しっかりと深めに耕しておくことで根が張りやすくなります。
アスパラガスは基本的に長期間同じ場所で栽培することになるので、植える場所については慎重に検討し充分なスペースを確保して他の作物などに影響がでないようにすることも重要です。また、連作障害が起こることがあるのでアスパラガスを栽培したことがある場所は避けるようにしてください。
何株か植える場合には株間が50〜60cmになるようにして、水はけがよくなるように高めに畝を作りましょう。植える際のポイントは、根の中心にある芽の部分に10cm程度覆土ができるようにすること。植え付けが完了したらたっぷりと水やりをします。
STEP1 土の準備
STEP2 畝づくり
STEP3 植え付け
初年度から収穫できる大苗であれば晩秋から販売されるので、購入後なるべく早めに植えるようにしましょう。苗が乾燥している場合は10分程度水に浸してから植えて下さい。株が複数に分かれている場合には、そのまま植えるか分けて植えても大丈夫ですが、無理に分けてしまうと断面から病原菌が入って病気の発生につながるので注意が必要です。
プランター
植え付けスペースの確保が難しい場合などは、プランター栽培にすることで手軽に始めることができます。
まず、プランターの底に大き目の石を敷き、1/4程度の深さまで土を入れます。そこにアスパラガスの苗をねじるようにして根を広げ、中心部分の芽に土が5cm以上覆土できるようにするのがポイント。覆土をしたらたっぷりと水やりをして植え付け完了です。
STEP1 プランターの準備
STEP2 植え付け
STEP3 水やり
アスパラガスの栽培には深型タイプのプランターがおすすめです。
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植え付け後の管理のポイント
アスパラガスの植え付け後の管理は、「水やり」、「追肥」、「支柱立て」の3つです。それぞれの管理で押さえておきたいポイントを紹介します。
STEP1 水やり
- 植え付け後は生育期に水切れを起こさないように水やりをしっかり行いましょう。
- 特にプランターの場合は水切れに注意が必要です。
- 真夏などの高温期は朝や夕方など涼しい時間帯に水やりをするようにしましょう。
- 冬は休眠期に入るので水やりは控えてください。
- プランター栽培で水切れが心配という方には、貯水機能付きのプランターを使用すると安心です。
STEP2 追肥
- 3月頃芽が出始める前に化成肥料を適量施しましょう。
- 発芽し収獲ができる5~6月頃に化成肥料を施すことでさらに発芽が促進されます。
- 次の年の収獲のために7~9月頃に化成肥料を施しておきましょう。
- 地植えの場合、有機質肥料と堆肥などをすき込んでおくとおいしいアスパラガスになります。
どんな肥料を使用したらいいかわからないという方は、アスパラガス専用の肥料がおすすめです。
STEP3 支柱立て
アスパラガスの葉は生長すると最大2mほどにもなります。何もしないと葉が倒れたり、茎が折れて病気の原因となることがあるので支柱などで支えることが必要です。
- 草丈60cmくらいになったら支柱を設置しましょう。
- アスパラガスを囲うようにして支柱を設置して、葉の伸長に合わせて紐などで支えます。
- 支柱は長さが2m以上のものを選んでおくと安心です。
収穫のタイミング
収獲のタイミングは、アスパラガスの芽が20cm程度出てきた頃が目安です。ハサミなどを使用して地ぎわの部分で切り取ります。
栽培年数が経つごとにたくさん収穫できるようになるのでじっくり育てていきましょう。
一通り収獲が終わって葉が黄色くなってきたら、根元から刈り取って処分します。
気を付けたい病気や害虫は?
病気
アスパラガスで特に気を付けておきたいのが茎枯病(くきがれびょう)という病気です。雨やかん水による泥はねが主な原因のため、マルチなどをして対策を行うようにしましょう。また、秋になり枯れた葉や茎などを畑にそのまま放置していると病気の原因となることもあるので、きれいに片づけるようにしましょう。
害虫
アスパラガスに発生するとされている主な害虫は、ハスモンヨトウ、ネギアザミウマ、オオタバコガ、ジュウシホシクビナガハムシなどが挙げられます。農薬を使用したくないという場合には、防虫ネットや反射シート、周辺の除草などで対策を行うようにしましょう。
害虫が大量発生した場合には、上記のような対策では食害を防ぐことは難しいので効果のある薬剤を散布することも検討してみてください。
まとめ
おすすめのアスパラ品種
植え付け資材
商品名 |
特徴 |
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動物性の有機質肥料と |
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今回は、家庭菜園で行うアスパラガスの栽培方法について説明しました。種から始めると収穫まで時間がかかるアスパラガスも、苗を利用することですぐに収獲することが可能になります。プランター栽培であれば場所を選ばず気軽に育てることができるので、家庭菜園ではおすすめの方法です。
新鮮なアスパラガスを自宅で食べたいという方は、栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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